LIXILの樹脂窓 EW の特徴をまとめ
2022.05.24


2021年の8月発売されたLIXILの樹脂窓「EW」について特徴をまとめてみたいと思います。
まず「樹脂窓って何?」という方のために簡単に説明すると、フレームが熱を伝えにくい「樹脂」でできている窓の事を言います。
一昔前なら窓フレームと言えば「アルミ」でした。
アルミは鉄の約3倍熱を伝えやすく、アルミ窓の家は夏暑く冬寒いというのが当たり前でした。
しかし最近の樹脂窓を採用した家は本当に快適になりました。
アルミ窓の家と樹脂窓の家を住み比べることができれば、この違いを肌身で実感できます。
15年ほど前に建てた私の実家(複層ガラスのアルミ窓)は、冬は室内なのにかなり極寒です。
エアコンを消すとすぐに室温が下がってしまうので、常にフル稼働しています。
冬、アルミ窓の家は室内の熱流出の50%以上が窓などの開口部からなのです。
同じように、夏になると熱流入の70%以上が開口部からになります。

窓からの熱移動を大幅に抑えることができるのが樹脂窓の特徴です。
樹脂窓 EW
バリエーション
「EW for Design」と「EW」の2種類があります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
「EW for Design」
- トリプルガラス仕様
- フレームカラー – 外観4色 / 内観2色
- ラインナップ – 装飾窓5種類、引違い窓1種類
「EW」
- トリプルガラス仕様 or 複層ガラス仕様
- フレームカラー – 外観4色 / 内観1色
- ラインナップ – 装飾窓25種類、引違い窓2種類、ドア6種類

断熱性能
アルミと比較して熱伝導率が約1/1000の樹脂フレーム。
フレームは多層ホロー構造と言って、フレーム内にいくつもの空気の小部屋を作ることによってさらに熱の伝わりを抑える構造になっています。(空気の熱伝導率は樹脂の約1/6)
EW for design
EW(トリプルガラス仕様)
- 室内側と室外側にLow-Eガラスを採用
- ガラス中空層には[クリプトンガス or アルゴンガス]を封入
クリプトンガス入り
熱貫流率
0.79
W/(㎡・K)
アルゴンガス入り
熱貫流率
0.86
W/(㎡・K)

EW(複層ガラス仕様)
- 片側にLow-Eガラスを採用
- ガラス中空層にはアルゴンガスを封入
アルゴンガス入り
熱貫流率
1.27
W/(㎡・K)

※熱貫流率の値が小さいほど熱を通しにくくなります。
EWのピュアホワイトはくすみのない真っ白なので白い壁紙にも馴染みます。
従来品よりもフレームがスリム化されガラス面が拡大されたことにより、断熱性、意匠性、採光性も向上しています。

家の断熱性にこだわるなら壁・床・天井の断熱材だけでなく、窓にも目を向けて検討してみてください。
熱の移動量を考えれば、快適な住環境には窓が大きな要因とも言えます。